悔しさの中にある、大切な時間
先日のお稽古で、
ひとりの子どもが
結果を知り、とても悔しい思いをしていました。
声に出して泣くわけではなく、
ただ静かに涙をこらえながら、
自分の気持ちと向き合っている姿がありました。
展覧会や大会は、
年によって出品数も、
設けられている賞の種類や数も違います。
特に規模の大きなものになれば、
挑戦する人の数も増え、
難しさも変わってきます。
そんな話をしながら、
今回の悔しさを、次につながる力に
変えていけたらいいね、
一足飛びではなく、
コツコツ積み重ねていくことが大切なんだよ、
ということを伝えました。
その後、保護者の方から届いた言葉を読んで、
胸がいっぱいになりました。
悔しくて泣くほど真剣に取り組んだ時間は、
結果以上に大切なもの。
その時間は決して無駄にはならない。
そんな思いが、言葉のひとつひとつから
伝わってきたのです。
実は、この子のことで、
ずっと心に残っている出来事があります。
ある日、いつものようにお稽古に来て、
ふとこんな言葉をかけてくれたことがありました。
「いつか習字をやめることがあっても、
先生には会いに来るから。」
子どもの言葉は時にまっすぐで、
思いがけないほど心に残るものがあります。
本当に嬉しく、今でも忘れられない言葉です🥹✨
指導しているつもりでいても、
実は私の方が励まされていることの方が
多いのかもしれません。
書道を通して身につくものは、
字の上手さだけではなく、
粘り強さや、
悔しさと向き合う力、
そして、自分を信じて続ける力。
その時間に込めた想いは、
きっとこれから先のどこかで、
静かに力になってくれると信じています。
私自身もまた、
その頑張りに応えられるよう、
あらためて背筋が伸びる一日となりました。
